「同じ人間なんだから分かり合える。」
「人間同士仲良くやろう。」
こういった言葉は、
世間一般的には広く受け入れられていて、
そして正しい、真実のものだと受け取られています。
僕も、本当は人間みんなそうであってほしいと
思いたいところですが・・・。
実は僕、この言葉苦手です。
というよりも嘘だと思っています。
何も社会の常識に向かって反旗を翻すなんて、
そんな大げさなことではありません。
なぜこう思うかというと・・・
「たった二人の男女間でさえ、完全には分かり合えない。」
という事実があるからです。
それなしに、
好きな女性に自分のことを安直にわかってもらおうとしたり、
立場がぎゃくなら、女性も男性にわかってもらおうとするのは、
非常に危険です。
男女関係がこじれていくのは、
「すれ違い」が発生源です。
しかもたちの悪いことに、お互い知らず知らずのうちに
この「すれ違い」というのは発生するため、
時々でもいいから、
普段の付き合いでなにか「すれ違って」いないか。
何か違和感はないか。
と模索することが必要です。
その模索するときに大事な視点となるのが、
「男女間には決定的な差がある。」
ということなのです。
僕は男女差別をしたいわけではありません。
この違いは「ある」のですから仕方がないのです。
僕が言いたいのは、
「この差をお互い認識して、乗り越えていこう。」
「そうすればよい関係が築けるから。」
ということです。
このことについて知っておくのは、
今女性が傍らにいない男性にとっても重要です。
好きな女性ができたときに、
その女性に近づくのにも、この「差」を知っておけば
はるかに距離を縮めやすくなります。
是非とも読み進めていただいて、
あなたの今のパートナー、そして未来のパートナーと
良好な関係を築く手助けとなればと思います。
今回はその第一弾、
「男女は別の生き物」です。
男性は論理の生き物、女性は感情の生き物
もしかしたら、あなたもこの言葉は聞いたことがあるかもしれません。
つまり、
男性は行動するときに「論理」をその根拠としており、
女性は「感情」によって行動を起こす
ということです。
これだけの説明だとわかりにくいと思うので
言葉を変えましょう。
男性にとってある行動が果たされるのは
大なり小なり何か「目的」を達成したときです。
一方で、
女性が多くの行動のモチベーションとするのは、
何かを「共感」してほしい時です。
この違いは決してネガティブなものではなく、
人類が数万年の歴史を積み重ねてきてできた、
ある意味英知です。
大昔は、
ある人間集団において男性の役割は
日々の狩猟をいかに効率的に行うか、でした。
「獲物を狩る」という一つの目的を、
いかに効率的に行い、成功率を上げるか。
このために論理的思考を働かせることに
男性は特化していきました。
男性のコミュニケーションも、
自然とこれに基づいたものになります。
一方で、
女性は男性に比べて、腕力として弱い存在です。
無防備に外敵から襲われてしまっては
ひとたまりもありません。
これを防ぐため、
常に周囲の人間と頻繁なコミュニケーションを
とる必要があったわけです。
そのため、
女性にとってのコミュニケーションとは、
内容ではなく、コミュニケーションそれ自体。
これを重要視しているのです。
また、
男性が狩りに出かけて行った後の
コミュニティーを維持するのも女性の役割です。
食料の採集、衣服の作成、調理、育児
これらを仲間と共に行うために、
コミュニティー内での協調性が非常に重要だったのです。
その結果、男女間にどんな差が生まれたのか。
女性は男性に比べ、
人の表情から本音を読み取る能力が
20倍以上
高いということが判明しています。
それほどまでに、
女性は感情に敏感な生き物なのです。
それと違って論理とは感情を排したものです。
むしろ、感情が入っては論理的な思考の邪魔になります。
男性は全然そんなつもりはなくとも、
ただ話をしていただけなのに、
それがあまりに純粋に論理的な内容だったために
女性はそれを「冷たい」と感じてしまうのです。
これが男女間の一つのすれ違いです。
また、会話の仕方にも大きな差があります。
男性にとって会話とは、
何か「目的」があることに充実さを感じます。
一方で、
女性にとって意義のある会話とは、
会話を通して「親密さ」を得る・保つことです。
必ずしも会話に「目的」や「伝えたい事」
がなくてもかまわないわけです。
むしろ「目的」は、
会話を論理的な性質に変えてしまうので
ないほうがいいこともあります。
その結果何が起こるというと、
女性は親密さの確認のために会話をするため、
どうしても長く話をしたがります。
そのため、会話の脈絡があっちこっちに行き
要点がどこにもないということがよく起こるのです。
こういった会話方法は、
男性にとってはたまったものではありません。
結局相手は何を言いたいのかわからないし、
自分にどうしてほしいのかもわからない。
とストレスが一方的にたまっていきます。
だから途中で、
「君が言いたいのは要するに・・・」
「じゃあこうすればいいんじゃない?」
と口を挟んでしまうのです。
これは女性からすれば、
会話の流れをぶった切られることと同義です。
せっかく親密になろうと会話していたのに、
それを切るなんて、なんて冷たい人だろう。
と感じてしまいます。
例え男性にとっては
親切心から出た言葉だとしてもです。
このすれ違いが積み重なると、
次第にあなたに対しての興味が薄れ、
そして気持ちが冷めていき、
フラれる。
という結果になってしまうのです。
今女性と付き合っていない男性にとっても、
女性に冷たい人、面白くない人と一旦思われてしまうと、
その後の関係を親密にしていくのは
難しくなってしまうでしょう。
あなたは話さなくていい
これを防ぐために男性であるあなたが何をすべきか。
それは、
とにかく女性に話させることです。
女性が何かを話すときは、
自分の話に感情移入し、共感してほしい
これだけなのです。
決してアドバイスをするなど、
会話に「目的達成」という終着点を
あなたが作ってはいけません。
それは女性に、
あなたが共感をしてくれなかった
という印象を与えるだけでなく、
あなた自身も、
せっかくアドバイスしたのに無視された
と、自分の存在が軽く見られたように感じ
それがまた余計なストレスを生みます。
それこそお互いの会話のすれ違いによる
男女のわだかまりを生んでしまうでしょう。
これを防ぐために、
あなたはまず、
男女にとっての会話の意味の違いをしっかりと理解し
そして歩み寄らなければならないのです。
歩み寄ってほしければ、
こちらからまず歩み寄る。
何かしてほしければ、
まずこちらから何かする。
このことを胸において、
これからは女性と向き合ってください。
きっと反応が目に見えて違ってくるはずですよ。
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